つらい片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛は頭痛専門医のいる病院や頭痛外来に相談しましょう。
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群発性頭痛

群発頭痛
A.次のB〜Dを満足する発作が5回以上ある。
B.眼窩部、眼窩上部および/または側頭部に片側性の激しい痛みが、治療しなければ15〜180分間持続する。
C.痛みと同側に次のうち少なくとも1項目をともなう。

1. 結膜充血
2. 流涙
3. 鼻閉
4. 鼻汁
5. 前額と顔面の発汗
6. 縮瞳
7. 眼瞼下垂
8. 眼瞼浮腫

D.発作頻度が1回/2日〜8回/日である。
E.次のうち1項目を満たす。

1. 臨床的に器質性疾患を否定しうる。
2. 臨床的に器質性疾患を疑われても検査により否定できる。
3. 器質的疾患が存在しても、経過から群発頭痛との関係が否定できる。

反復発作性群発頭痛
A.上記群発頭痛の診断基準を満たす。
B.未治療患者では、短くても14日間の寛解期をはさんで、頭痛群発期が少なくとも7日〜1年間持続する。

慢性群発頭痛
A.上記群発頭痛の診断基準を満たす。
B.1年間あるいはそれ以上の期間にわたり、14日間以上の寛解期が見られない。


日本神経学会頭痛治療ガイドラインより


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群発頭痛は薬が効かないことが多く、「純酸素吸入法」という方法が今のところ一番効果がある治療法です。
発作が起こったら、できるだけ早く行うと効果が出やすく群発頭痛で悩んでいる人の8割の人が楽になります。
純酸素吸入法は、毎分5〜7リットルの酸素を15分程度吸入すると、5分ほどで痛みがやわらぎます。
医療機関で申し込むと医療用酸素ボンベやマスクの貸し出しを受けることができ、自宅でも純酸素吸入法ができますので、主治医の先生に相談して見るといいでしょう。
また、家庭用の小さいサイズの酸素ボンベが薬局で売られています。

群発頭痛で、エルゴタミン製剤というくすりが処方されることがあります。
ただ、この薬は発作が起こってから服用してもあまり効果が現れないので予防的に使います。
群発頭痛は寝入りばなや明け方に頭痛が起こるので、寝る前に飲むことで頭痛を予防できます。
薬の効き目は1〜2時間後に現れるので、昼間に群発頭痛が出る人は発作の起きる時間から逆算して服用します。
エルゴタミン製剤は、たいへん効き目の強いものがあるので、服用するときは必ず医師の指示に従い、副作用などに十分気をつけてください。
狭心症、心筋梗塞、腎障害、高血圧のある人、妊娠している女性などは、服用を避けます。

■群発頭痛と間違いやすい三叉神経痛
群発頭痛は、よく「三叉神経痛」と間違えられます。
三叉神経痛は片側の顔面が突然激痛におそわれ、発作が治まるとまったく痛みが消えてしまうというところが群発頭痛とよく似ているからです。
三叉神経痛では顔の表面を触ると激痛が走り、持続時間が短いです。


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20〜50歳代の男性に多いのが群発頭痛の特徴です。
男性で0.4%、女性で0.08%と男女比は5:1で、圧倒的に男性に多く片頭痛とはまったく逆になりますが、片頭痛ほど頻度は高くありません。
1年に1回季節の変わり目など決まった時期に起こることが多く、その期間は1ヶ月間ほど毎日のように、片側の眼の奥がえぐられるように激痛が発生します。
この期間は人によって短かったり長かったりします。

頭痛が起こると、寝ていても痛みのために目が覚めます。
また、群発期は寝て1〜2時間すると痛みがでるので、寝ることが不安になったり、睡眠不足になったりします。
頭痛発作時は痛みとともに涙や鼻水が出たり、目が赤くなる、鼻がつまるといった症状があらわれます。

群発発作が起きていないときには、特にないです。
ただし、頭痛があるときにはストレス、寝不足、アルコール摂取、気圧の変化などが群発頭痛を誘発することがあります。
とくに、発作期間のアルコールは厳禁で、飲酒後1〜4時間で発作が出ます。


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■頭痛専門医ってなに?

頭痛専門医とは日本頭痛学会が定めた頭痛を専門に診る、研究する医師のことで日々頭痛医療の向上をはかることに取り組んでいる医師のことです。
頭痛専門医は、日本頭痛学会に3年以上所属しさらに神経学会や脳神経学会など他の関連する病気の専門医や認定医でなければ取得することは出来ません。
それだけの臨床経験をつみ、十分な頭痛診療の経験を有し,この分野で指導者的立場にある医師しかなれないので、頭痛のスペシャリストといえますね。
頭痛で悩んでいるときには、こういった頭痛専門医の診療を受けることをおすすめします。
■頭痛外来ってなに?

頭痛外来とは、頭痛を専門に診てくれる外来です。現在日本人の約3割が日常的に頭痛に悩まされているといいます。
たいていの人は鎮痛剤を飲んで、頭痛を紛らわしているかと思いますが、頭痛にもいろいろな種類があり片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛などという種類によってじつは治療法も違ったりします。
また、脳腫瘍、脳血管障害、脳脊髄液減少症など怖い病気が隠れていることもありますので、鎮痛剤を飲んでも日常的に頭痛を繰り返すようでいたら、一度頭痛外来にかかることをおすすめします。